海上自衛隊岩国基地 航空機やヘリコプター 年頭の訓練飛行

岩国市にある海上自衛隊岩国基地で5日、基地に所属する航空機やヘリコプターによる、ことし初めての訓練飛行が行われました。

海上自衛隊岩国基地での、年頭の訓練飛行は新型コロナなどの影響で9年ぶりに開かれ、基地に所属するおよそ500人の隊員が集まりました。
はじめに、第31航空群の平木拓宏 群司令が、「能登半島地震により北陸地方に甚大な被害が発生していることから、われわれも引き続き即応できる態勢を維持していく」と訓示しました。
そして、航空機やヘリコプターの搭乗員は機体に乗り込み、整列した隊員たちに見送られながら次々と飛び立っていきました。
このうち、人が海に漂流しているという想定で行われた救助訓練では、海上への着水が可能な救難飛行艇、「USー2」が用いられ、飛行艇が着水したあと隊員たちは漂流している人を速やかにゴムボートへと引き上げていました。
また、掃海・輸送ヘリコプター「MCH101」は広島県の呉市沖や宮島上空を旋回していました。
海上自衛隊によりますと、岩国基地の航空隊の去年1年間の救難出動は7件で、海上で6人を救助したということです。