周南市の動物園でマレーグマの“お見合い”始まる

周南市の動物園では、ことし10月に北海道からやってきたオスのマレーグマが、もともと飼育されているメスのマレーグマとの同居に向けて、今月(12月)からお見合いが始まっています。

ことし10月、繁殖のために札幌市の円山動物園から周南市徳山動物園に引っ越してきたのは、オスのマレーグマのウメキチ(14)です。
今月(12月)半ばから繁殖の前段階として、ウメキチと、もともと徳山動物園で飼育されているメスのマーヤ(18)の同居に向けて、2頭の相性を見るお見合いが始まっています。
お見合いは、ウメキチとマーヤがそれぞれ入ったおりを隣り合わせに設置した状態で毎日3時間ほど行われ、28日は、ウメキチが白菜を食べる様子をマーヤが興味ありそうにじっと見つめていました。
訪れた人は、「迎え入れるマーヤは慎重な性格ですが、ウメキチがやってきても元気に過ごしているのを見て安心した」とか、「2頭がお互いに幸せに過ごしてほしい」と話していました。
動物園によりますと、国内の動物園のマレーグマは、高齢化で繁殖できる個体が少ないほか、妊娠のタイミングが限られているため、繁殖は比較的難しいということです。
周南市徳山動物園飼育展示係の転裕美さんは、「2頭は鼻をつきあわせてにおいをかいだり、体をなめ合ったりしていて互いに関心をもっている様子で、お見合いは順調に進んでいる」と話しています。