県教育委員会“いじめに該当する行為あった”調査報告書を公表

山口県の県立高校でいじめを受けたとする男子生徒の訴えを受けて、県教育委員会は第三者委員会を設けて調査を進め、22日、いじめに該当する行為があったとする調査報告書を公表しました。

光市にある県立光高校の男子生徒はおととし10月からいじめを受けたと高校の教員や県教育委員会に訴え、その後、去年7月に通信制の高校に転校しています。
この訴えを受けて、県教育委員会は第三者委員会を設置して調査を進め、22日、調査報告書を公表しました。
それによりますと、被害を受けた生徒らが指摘した104のケースのうち、保健の授業で生徒が回答を間違った際に笑いが起きたことや別の生徒が聞こえる場所で「また先生に呼び出された。めんどくさい」などと言ったことなど8つのケースをいじめに該当する行為と認めています。
また、学校側の対応についてもいじめの初期対応が適切でなかったことや事態の重大さを理解しない場当たり的な対応だったのではないかと指摘しています。
報告書の公表を受けて県庁で記者会見を開いた生徒は「報告書は評価できる内容で気持ちが楽になった」と話していました。
生徒の母親は「報告書で終わりではなく、再発防止が大切。加害生徒には自分の行為で傷ついている子がいるということをわかるためにしっかり指導を受けてほしい」と話しています。