海自 女性初の「海将」に岩国出身の近藤奈津枝氏

防衛省は、海上自衛隊で階級が最も高い「海将」に女性として初めて、岩国市出身の近藤奈津枝海将補を昇任させ、日本周辺の防衛警備にあたる「地方隊」のトップの「地方総監」に起用する人事を決めました。

海上自衛隊で階級が最も高い「海将」に昇任することになったのは、岩国市出身の近藤奈津枝海将補です。
近藤海将補は山口大学を卒業したあと海上自衛隊に入隊し、現在、海上自衛隊幹部候補生学校の学校長を務めています。
海上自衛隊は、日本周辺の防衛警備や災害派遣を担う地方隊を全国の5か所に配置し、護衛艦などによる警戒・監視を行っています。
防衛省はこのうち、青森県むつ市に司令部を置き、津軽海峡や北海道周辺の海域を担当する大湊地方隊トップの地方総監に近藤海将補を起用するということで、地方総監は、海将が就くポストです。
自衛隊が69年前の1954年に発足してから女性が海将に昇任するのは陸将と空将も含めて初めてで、地方総監に起用されるのも初めてです。
この人事は12月22日に行われます。