岩国基地軍人の事件相次ぐ 司令官と住民が合同パトロール

アメリカ軍岩国基地の軍人による事件が相次ぐ中、8日夜、基地の司令官や地元住民などが合同パトロールを行い、安全なまちづくりへの協力を呼びかけました。

岩国市では先月、70代の女性の顔を複数回殴ったとしてアメリカ海兵隊の軍人が、傷害の罪で起訴されるなど、アメリカ軍兵士による事件が相次いでいます。
こうした中、8日夜、岩国市やアメリカ軍岩国基地などが合同パトロールを行い、基地トップのリチャード・ラスノック司令官や地元住民などおよそ70人が参加しました。
パトロールでは、基地周辺や繁華街をおよそ2時間かけて、バーや飲食店を1軒1軒訪ねたほか、道行く外国人に安全なまちづくりへの協力を呼びかけました。
アメリカ軍岩国基地では、先月から軍の制服を着た隊員が定期的に市内をパトロールし、軍人の勤務時間外の過ごし方も見直しが進められているということです。
報道陣の取材に応じたラスノック司令官は、相次ぐ事件について当局が捜査中なので個別の事案についてはコメントは差し控えるとしながら、「こうした事件は、日米のコミュニティの摩擦を起こし、我々の価値観に反する。捜査に協力し、オープンで正直な対話が重要だ」と述べました。