県森林組合連合会と広島ガスが協定 持続的な森林利用で

二酸化炭素の削減や地域の環境保全に向けて、持続的な森林利用を進めていこうと、県森林組合連合会と広島県のガス会社が協定を結び、植林などに取り組むことになりました。

11月に山口市で行われた締結式では、県森林組合連合会の金子栄一代表理事会長と、広島ガスの松藤研介社長が協定書に署名しました。
協定では、二酸化炭素の削減や地域の環境保全のために、植林と森林の保全活動や、利用しない枝や根元などを、バイオマス燃料として活用することに連携して取り組むことなどが盛り込まれています。
県森林組合連合会によりますと、県内は72%を森林が占め、戦後に植えたスギやヒノキが本格的な利用期を迎えていますが、木材価格の長期低迷や担い手の減少によって、林業関係者だけですべて整備するのが難しくなり協定を結んだということです。
県森林組合連合会の金子代表理事会長は「森林の循環利用を県内全域に広げて環境を守り、林業にも関心を持ってもらえるようにしていきたい」と話していました。
広島ガスの松藤社長は「エネルギーを扱う会社として二酸化炭素の削減に取り組み、地球とみなさんが住むまちの環境を守り支えていきたい」と話していました。