12年に1度 うさぎ年の祭り「三島神社十三年祭」 山口 

山口市の山あいにある神社で、うさぎ年だけの12年に1度の祭りが行われ、住民たちが地域の安全を祈り五穀豊じょうに感謝しました。

山口市徳地鯖河内の山あいの鯖集落にある三島神社では、数え年で13年にあたる「三島神社十三年祭」が、少なくとも江戸時代以降、12年に1度のうさぎ年に行われています。
祭りには地元の住民や集落の出身者などおよそ30人が参加し、宮司が地元産の米や野菜などを神前に供えたあと、地域の安全と五穀豊じょうに感謝を込めて祝詞が読み上げられました。
このあと、餅まきが行われ、集まった人たちは幸運をつかめるとされる餅を懸命に拾っていました。
祭りでは、かつて住民たちによる神楽が奉納され、近年は過疎高齢化に伴い島根県などから舞い手を招いて続けられてきましたが、ことしは準備が難しく、代わりに餅まきが行われたということです。
集落の出身で広島県から訪れた山本好男さん(72)は「幼いころに舞を踊ったことが心に残っていて、祭りは故郷を思い出すきっかけなので残していきたい」と話しています。
氏子総代の井関恵さん(90)は「今回が最後の祭りになるかもしれないので総代を務められて本望です。皆さんで集まって祭りができてうれしかったです」と話していました。