米軍輸送機オスプレイ墜落 村岡知事 “再発防止求める”

２９日、岩国市のアメリカ軍岩国基地を出発したアメリカ空軍の輸送機、オスプレイが墜落した事故について、山口県の村岡知事は、再発防止を求めるとともに、今後の対応を基地周辺の市や町と協議する考えを示しました。

２９日午後、岩国市のアメリカ軍岩国基地を出発し、沖縄県の嘉手納基地に向かっていた８人が乗ったオスプレイが鹿児島県の屋久島沖で墜落し、海上で機体とみられる多数の残骸が見つかったほか、乗組員１人の死亡が確認されました。
国内でオスプレイの死亡事故が起きたのは初めてです。
これについて、山口県の村岡知事は、３０日午後、報道機関の取材に応じ、「安心安全に大きく関わるこうした事故が起きたことは大変遺憾だ。原因を調査中だと思うがしっかりと再発防止を図っていただきたい」と述べました。
そのうえで、防衛省がアメリカ側に対し、国内に配備されたオスプレイについて、捜索救助活動を除いて安全が確認されてから飛行するよう要請していることに触れ、「しっかりと受け止めて対応していただきたい」と強調しました。
そして、今後の対応については、「事実関係を把握をしたうえで、今後どのようなことを求めていくのかについては基地周辺の市や町ともよく協議をして考えていきたい」と述べました。