中間貯蔵施設 中電が田布施町長に施設や調査概要を説明

上関町で建設に向けた調査が進められている中間貯蔵施設について、中国電力の幹部が田布施町を訪れ、施設や調査の概要を説明した一方で、町側は住民への説明を求めました。

上関町で文献調査などが進められている中間貯蔵施設の建設計画をめぐり、中国電力は、周辺の自治体への説明を行っていて、30日は、中国電力の大瀬戸聡常務などが田布施町の東浩二町長を訪ねました。
会合は非公開でしたが、施設や調査の概要などが説明されたということです。
説明のあと、取材に応じた東町長は、「住民に不安や懸念があるので、中間貯蔵施設だけでなく、核燃料サイクル全体の話も含め住民へ説明してほしいと求めた」と述べました。
東町長は、町議会で施設建設に懸念を表明していますが、取材に対し、「今でも疑問は多く残る。施設については唐突に話がでてきた感じがあり、信頼関係を築くために情報をオープンにしてほしい」と話していました。
中国電力による周辺の4つの市町への説明は田布施町が最後ですが、今後も周辺自治体どうしが情報交換を行うということです。
中国電力の大瀬戸常務は、「説明の時期が遅くなり反省している。住民の皆様に丁寧に説明を重ねて理解を得たい」と話していました。