中間貯蔵施設 中電が平生町長に施設や調査概要を説明

上関町で建設に向けた調査が進められている中間貯蔵施設について、中国電力の幹部が隣接する平生町を訪れ、施設や調査の概要を説明した一方で、町側は住民が不安を持たないよう説明することを求めました。

上関町で文献調査などが進められている中間貯蔵施設の建設計画をめぐり、中国電力は周辺自治体への説明を行っていて、29日は中国電力の大瀬戸常務などが平生町の浅本邦裕町長を訪ねました。
冒頭に大瀬戸常務が「もっと早い時期に説明に来るべきだったが、上関町への説明を重ねていてこの時期になった」と謝罪しました。
会合は非公開で行われましたが、町によりますと施設や調査の概要などが説明されたということです。
説明のあと、取材に応じた浅本町長は「不安や不信を持っているので、すべての住民に説明できるよう工夫して欲しいと求めた」と述べました。
浅本町長は町議会で施設建設に懸念を表明していますが、取材に対し、施設建設に賛成も反対もないとした上で、「中間貯蔵施設が近くにあると移住を考えていた人がやめる可能性もある。安心して暮らせる町だということをきちんと説明して欲しい」と訴えていました。
中国電力の大瀬戸聡常務は「当社としても皆様の要望を聞きながら丁寧に説明していきたい」と話していました。