新幹線で県産品を輸送 山口県で初の実証実験

物流の停滞が懸念されるいわゆる「2024年問題」が迫る中、トラックに代わって新幹線で県産品を輸送する実証実験が山口県で初めて行われました。

この実証実験は、来年4月、トラックドライバーの時間外労働の規制が強化されることからドライバー不足が進み、物流の停滞が懸念されるいわゆる「2024年問題」に対応しようと山口県とJR西日本が行いました。
24日午前8時半ごろ、JR新山口駅のホームには24日朝、萩沖でとれたばかりの鮮魚のセットや山口市の名産の生外郎など、5箱が運び込まれ、新幹線が到着すると、業務員室に積み込まれました。
県産品は正午ごろにJR新大阪駅に到着し、駅で開かれる催しなどで販売されるということです。
新幹線で県産品を輸送する実証実験は他県では行われていますが、山口県内では今回が初めてで、JR西日本などは荷物を運ぶ手順や鮮度がどれほど保たれているかなどを確認した上で、今後も実験を重ねて事業化を目指すことにしています。
県ぶちうまやまぐち推進課の藤田浩義主査は「新幹線での輸送は物流の課題解決の助けになり、鮮度が重要な農林水産物を当日に送れるメリットがある。県外の方にも新鮮な県産品を味わってもらいたい」と話していました。