山口市で餅まきで拾った重さ競う世界選手権 4年ぶりに開催

山口県内でさかんな「餅まき」こと、餅ひろいの世界選手権が山口市で開かれ、国内外の参加者による白熱した戦いが繰り広げられました。

山口市阿東徳佐の稲刈りを終えた田んぼで行われた大会は、地元の観光協会が「餅まき」を競技にして地域を盛り上げようと、コロナ禍以来、4年ぶりに開きました。
今回は10回目の記念大会ということで、これまでで最も多い1万個の餅が用意され、地元をはじめ、県内に住む外国人などおよそ230人が参加しました。
競技は小学生の部と、中学生以上の男女別の部があり、拾った餅の重さで勝負が決まります。
競技が始まると、大会のスタッフが車の荷台の上から次々と餅をまき、ヘルメットを着用した参加者は飛んでくる餅をそのままキャッチしたり、落ちた餅を拾ったりしながら集めていました。
中には、離れたところに落ちた餅を頭から飛び込んでつかんだり、勢い余って足を滑らせたりする姿も見られました。
宇部市から参加した高校3年の男子生徒は「疲れたけどみんな本気で餅を拾っていて、大人と真剣勝負ができて楽しかった」と話していました。
また、親子で参加した父親は「餅まきは子どものころから地元では当たり前のように行われていて、餅まきは山口の宝なので続いてほしいです」と話していました。