県立高校の再編整備計画 熊毛北高校存続求め 県議会に請願書

県教育委員会が10月示した柳井と周南地域の県立高校の再編整備計画の素案をめぐり、再編の対象となっている熊毛北高校のある地元の関係者が、22日、高校の存続を求めて請願書を県議会に提出しました。

県教育委員会は今後、急激な生徒数の減少が見込まれるなどとして、10月、柳井と周南地域にある5つの県立高校を再編統合し、新しい高校を2校設置するとした計画の素案を示しました。
これに対して、再編の対象となる周南市の熊毛北高校の地元関係者が22日県議会を訪れ、学校の存続を求める請願書を提出しました。
請願書では、県東部で唯一の家庭科に特化したコースがあることや、小中学校と高校、それに地域などが連携した教育活動を行っていることなど特色を挙げ、再編の対象から外すよう求めています。
県の議会事務局によりますと、請願書は11月29日から開会する県議会に提出され、常任委員会で審議される予定だということです。
請願書を提出した勝間コミュニティ推進協議会の内山和美会長は「熊毛北高校は他の4校と地理的に離れていて、統合した場合生徒の通学が困難になる。まずは、教育内容の充実や生徒数を増やす対策を考えてほしい」と話しています。