解説 長門市長選 現職・江原達也氏が2回目の当選

現職と新人による2人の争いとなった長門市長選挙は19日投票が行われ、無所属で現職の江原達也氏(60)が2回目の当選を果たしました。

長門市長選挙の開票結果です。
江原達也、無所属・現。当選。9974票。
南野佳子、無所属・新。6889票。
現職の江原氏が、自民党と公明党が推薦した新人の南野氏を破って2回目の当選を果たしました。
江原氏は長門市出身の60歳。
大手銀行の支店長などを経て、平成29年から長門市議会議員を務め、前回・4年前の令和元年の市長選挙で初当選しました。
今回の選挙では江原氏は自民党員ですが政党の推薦などはなく、市内を隅々まで回る草の根の選挙運動を展開しました。
この中では新型コロナウイルスで低迷した地域経済の活性化のほか、子育て支援の充実や観光の振興、それに市内全域でのデマンド交通の実現など1期4年の実績をアピールするなどして支持を広げました。
当選を果たした江原氏は「ふるさと長門市の基盤を盤石にするために、4年間しっかりと政策を進めてより良い方向に変えていきたい」と述べました。
長門市長選挙の投票率は63.15%で、前回の選挙より0.58ポイント高くなりました。

20日午前9時半すぎ、江原氏は市の職員が拍手で出迎える中、市役所に登庁し、会議室で選挙管理委員会の伊達敏雄委員長から当選証書を受け取りました。
このあと江原氏は市長室で取材に応じ、3000票余りの票差について、「この4年間にコロナの中で市の職員とやってきたことを市民に理解と評価してもらった結果だと思う」と振り返りました。
そして「今後は子育て支援策をしっかりやって、若い人たちから選ばれる街になるためにも魅力的な職場を用意することが大事なので、あらゆる産業の企業誘致を積極的にやっていきたい」と抱負を述べました。