萩の“おたから” 歴史的な町並みや自然景観楽しむイベント

萩市内を屋根のない博物館に見立てて、歴史的な町並みや豊かな自然景観を「おたから」として見たり、体験したりできるイベントが17日から始まりました。

萩市では2004年から市内の歴史や文化、自然などを「おたから」として守り育てる取り組みを進め、その一環として市民や民間事業者が「おたから」を楽しむことができるプログラムを作ってきました。
取り組みを始めて来年で20年となることから、プログラムを一斉に開催する「萩まちじゅう博覧会」を開くことになり、ことしはプレイベントとして44のプログラムが準備されました。
このうち、国指定の重要文化財・菊屋家住宅では、13代目当主で日本美術史の専門家の菊屋吉生さんがワークショップを開きました。
菊屋さんは、季節によって貴重な美術作品の展示を入れ替えることや、美術作品の扱い方を説明した上で、松江藩家老が所蔵していた美術品が幕末に菊屋家に移った由来などを解説し、参加した人は熱心に聞き入っていました。
実行委員会の大槻洋二事務局長は「地域のたくさんのおたからをつないでいくことで、本当の萩の良さが見えてくるのでぜひ楽しんでほしい」と話していました。
この「萩まちじゅう博覧会プレイベント」は11月26日まで開かれています。