「長州ファイブ」イギリス渡航160年で記念シンポジウム

伊藤博文など日本の近代化に貢献した「長州ファイブ」と呼ばれる長州藩の5人のイギリスへの渡航160年を記念して、萩市でシンポジウムが開かれました。

初代内閣総理大臣の伊藤博文や、井上馨、鉄道の建設に貢献した井上勝など日本近代化に尽力した長州藩出身の5人は「長州ファイブ」と呼ばれ、幕末にイギリスに渡り社会制度や技術を学びました。
渡航160年を記念して萩市が講演会を開き、はじめにジュリア・ロングボトム駐日イギリス大使が「長州ファイブが生まれた萩を訪れ、日英関係の主役は常に人であったと感じます」と述べました。
そして、国際的な視野を広げることなどを目的にイギリスのサマースクールに派遣された萩市内の中学生5人、「長州ファイブジュニア」が報告を行い、イギリスでは、文化や生活習慣の違いを感じるとともに、積極的に意見を述べあっていたことが印象的で伝えることの大切さを感じたことや、LGBTQなど性的マイノリティーの人たちへの理解が高く平等で幸せに生きる社会について考えたことなどを英語で発表しました。
発表した萩光塩学院中学校3年の、熊谷心花さんは、「留学して日本での学校生活や行事に積極的に取り組むようになりました。長州ファイブもこういう気持ちだったのかなと感じました」と話していました。