こども園に爆破予告で保育教諭逮捕 岩国市が会見

岩国市のこども園に「爆弾を仕掛けた」などと書いた紙を置いたとして、こども園で働く23歳の保育教諭が威力業務妨害の疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは岩国市の職員で、保育教諭の高松陽菜佳容疑者(23)です。
警察などによりますと、高松容疑者は11月9日の夜から10日の朝までの間に、岩国市美和町にある「さかうえこども園」の出入り口の扉に、「爆弾を仕掛けた」などと書いた紙を置き、こども園の本来の業務を妨害したとして威力業務妨害の疑いが持たれています。
こども園では11月10日の朝に紙を見つけた職員が警察に通報し、園児たちには登園させず、休園としました。
警察が周辺の住民を一時避難させた上で園内や周辺を調べましたが、不審物は見つからなかったということです。
高松容疑者はこのこども園で働いていたということで調べに対し、「紙を置いたことに間違いない」などと容疑を認めているということです。
警察は詳しいいきさつを調べています。
こども園で働く23歳の保育教諭が威力業務妨害の疑いで逮捕されたことを受けて、市は会見を開いて陳謝しました。
岩国市の職員で保育教諭の高松陽菜佳容疑者(23)は、11月9日の夜から10日の朝までの間に岩国市美和町にある「さかうえこども園」の出入り口の扉に、「爆弾を仕掛けた」などと書いた紙を置き、こども園の業務を妨害したとして威力業務妨害の疑いが持たれています。
会見した市によりますと、保育教諭は去年4月からこのこども園で働き始め、ことし4月からは年長クラスの担任を務めていたということです。
また、こども園の園長によりますと保育教諭は爆破予告の紙が見つかった11月10日も通常どおり出勤していたほか、勤務態度は真面目で子どもたちにもいつも笑顔で接しており、特に変わった様子は見られなかったということです。
市は今後、子どもたちの心のケアのためにカウンセラーを派遣するほか、15日午後、保護者向けの説明会を開いたということです。
岩国市の杉岡匡副市長は「職員が逮捕されたことは極めて遺憾であり、心からおわび申し上げます。警察の捜査に協力すると共に事実関係が明らかになりしだい厳正に対処したい」と陳謝しました。