水素に関連した製品 開発を後押しで企業向けセミナー 周南

次世代のエネルギーとして期待される水素に関連した製品の開発を後押ししようと、企業向けのセミナーが周南市で開かれました。

水素は、燃やしても二酸化炭素を出さない次世代エネルギーとして、発電や燃料電池などへの活用が期待されています。
全国のおよそ1割の水素を生成している山口県で、関連製品の開発を後押ししようと、県産業技術センターや県、それに、周南市がセミナーを開き、企業の関係者、およそ60人が参加しました。
セミナーでは、世界で初めて液化水素を運搬する船を建造した「川崎重工業」の担当者が講演を行いました。
このなかで、担当者は、気体の800分の1の体積になるよう冷却した液化水素を、資源国のオーストラリアから運搬船で日本に運ぶ実証事業を紹介しました。
そして、運搬船などによる液化水素の供給網が、2030年にはビジネスとして活用できることを目指していると説明しました。
こうした供給網が整備される場合、おのずと液化水素を活用する機器やプラントの建設が進むと予想されるとして、「水素関連製品の需要拡大が見込まれます」と述べ、関連事業への参加を呼びかけました。
県産業労働部の東正信GX統括監は、「成長が見込まれる水素関連産業を引き続き支援したい」と話していました。