奇兵隊の功績たたえる「奇兵隊祭」 下関
幕末の志士、高杉晋作によって結成された「奇兵隊」の隊士たちの霊を慰め、功績をたたえようという「奇兵隊祭」が、下関市の神社で行われました。
「奇兵隊」は、幕末の文久3年、1863年に高杉晋作が当時、身分の低い立場の武士や農民などを集めて結成し、長州征伐や戊辰戦争で戦い、長州藩の倒幕運動を支えたことで知られています。
「奇兵隊祭」は、若手の神職で作る下関青年神職会が、高杉晋作や吉田松陰のほか、391人の隊士を祭った櫻山神社で、40年ほど前から毎年、この時期に開いています。
ことしも市内の神職や関係者などおよそ30人が出席して拝殿で神事が行われ、祝詞があげられたあと参列者たちが玉串をささげて、明治維新に向けて戦いに加わっていった隊士たちの霊を慰めていました。
下関青年神職会の有島忠延会長は、「今の日本の状況を見て、奇兵隊の隊士たちは驚くのではないかと思うが、これから少しでも良くなるように神職として努めていきたい」と話していました。