「床屋発祥の地」下関で毛髪供養祭

「床屋発祥の地」とされる下関市で、髪の毛に感謝し店を訪れる客の健康を願う毛髪供養祭が行われました。

下関市は、鎌倉時代後半に京都から移り住んだ親子が、武士の髪を結う仕事を「床の間」のある部屋で行っていたことから、その後「床屋」が屋号となり全国に広まったことで、「床屋発祥の地」といわれています。
親子の床屋があった場所に近い市内の亀山八幡宮の境内には「床屋発祥の地」の記念碑が建てられ、30年ほど前から毛髪供養祭が行われています。
神事には理容業の関係者25人が参列し、10月10日までの1か月ほどの間に理髪店で切った髪の毛が奉納されました。
そして、神職が祝詞をあげ、参列者が髪の毛に感謝し客の健康を祈って玉串をささげました。
山口県理容生活衛生同業組合によりますと、多い時には1500を超える加盟店がありましたが、経営者の高齢化や後継者不足、それに客の減少に伴って年々減少し、10月末現在、467店になっているということです。
組合の吉永和義理事長は、「高齢化や若手が参入しないという課題があり、これからどういう運営ができるのか考えていかなければならない」と話していました。