台湾の観光客 長門峡でトレッキング楽しむ

トレッキングをしながら県内の観光地を巡るツアーに参加している台湾の観光客が、山口市の長門峡を訪れ、紅葉を迎えた雄大な景色を楽しみました。

山口県は、村岡知事が台湾などを訪れて観光についてトップセールスを行うなど、コロナ後のインバウンド観光の促進に力を入れています。
こうしたなか、台湾のツアー会社が県の呼びかけに応じて、トレッキングを楽しみながら県内各地を巡る4泊5日のツアーを企画し、29日から台湾の観光客が来日しています。
31日は、山口市の長門峡におよそ60人が訪れ、地元の観光ガイドの説明を受けたあと、長門峡の散策路を歩きながら、紅葉を迎えた木々や渓谷を背景に記念撮影をしていました。
ツアーには、下関市長府の城下町や長門市の青海島などでのトレッキングも含まれ、県によりますと、ことし12月2日にかけて21団体およそ590人が訪れるということです。
台湾から訪れた78歳の男性は、「峡谷と水の風景がとても美しいです。今回の旅行は見たことがないものを見て、経験したことがないことを経験して、とても満足しています」と話していました。

新型コロナの制限緩和で、街なかでも外国の観光客を見かけることが増えました。
出入国管理統計によりますと、今回のツアー客のように、福岡空港から入国した外国人の数は22万9712人で、コロナ前に比べて63%増えています。
また、下関港から入国した外国人の数も3666人で、こちらもコロナ前に比べて76%増えています。
コロナ禍で長く日本に来られなかった外国の人たちが一気に訪れているという感じです。
県は、福岡空港経由ではなく、直接、県内を訪れてもらおうと山口宇部空港の国際便の誘致を進めています。
来年1月には韓国の連続チャーター便の就航が決まっているほか、台湾の国際便の就航に向け、交渉を続けています。