村岡知事 大雨で不通JR美祢線と山陰本線 速やかな復旧要請

ことし6月末からの記録的な大雨による被害で、山口県内で運転取りやめが続いているJRの美祢線の全線と山陰本線の一部の区間について、山口県の村岡知事は、26日、JR西日本の広島支社を訪れて速やかな復旧を求めました。

ことし6月末からの記録的な大雨で、山口県内のJRは、橋脚や線路が崩落し、美祢線の全線と、山陰本線の下関市の小串駅から長門市駅までの区間が不通になり、バスによる代行輸送が続いています。
26日午後、山口県の村岡知事と美祢市の篠田市長は、広島市のJR西日本中国統括本部広島支社の広岡研二支社長を訪れ、2つの路線の速やかな復旧を改めて求めました。
また、美祢線の復旧については、崩落した橋を掛け直す必要があることから、県は、JRに、崩落した橋の周辺について優先的に川幅の拡幅や川底の掘削を行ったり、ほかの場所でも改修工事を進めたりすることで、川全体の水位を下げる方針を伝えたということです。
JR西日本は、この方針をもとに、今後、線路の復旧費用を算出することを明らかにしました。
村岡知事は、「改修計画を実際の工事に落としていくための作業や予算化を進めるので、JR西日本には早期に路線の復旧方針を示してほしい」と話していました。
広岡支社長は、「復旧費用の算出と平行して、地域にどのような公共交通がふさわしいのか議論していきたい」と話していました。