地震で津波警報発令を想定し避難訓練 下関市吉見地区

日頃から住民に防災意識を高めてもらおうと、下関市では、地震で津波が発生したという想定で、高台の公園に避難する訓練が行われました。

この訓練は、東日本大震災を教訓に、海抜の低い土地が多い下関市吉見地区の住民たちが、津波などへの防災意識を高めようと、震災のよくとしから毎年行っています。
訓練は、地震が発生して津波警報が発令されたという想定で行われ、地元の小・中学校や警察・消防、それに、住民などおよそ650人が参加しました。
このうち、かつて塩田があった場所に立地する吉見中学校では、校内放送で地震の発生が告げられると、生徒たちは素早く机の下に入って身の安全を確保しました。
そして、消防団が津波警報が発令されたことを伝えると、生徒たちは、教員の指示に従って、近くにある標高14メートルの高台の公園へと列になって足早に避難していました。
訓練に参加した生徒たちは、「最初は不安だったけど、みんな本気で避難していたので頑張ろうと思った」とか、「この避難訓練を生かして、実際の時も冷静に避難したい」などと話していました。