アウトドア観光開発へ 県が事業者や有識者と意見交換

県内の豊かな自然を活用したアウトドア観光の開発に取り組む山口県は、事業者や有識者から意見を聞く会議を山口市で開き、インバウンド需要の取り込みに向けたアイデアなどについて意見を交わしました。

山口県は、ことし6月、「やまぐちアウトドアツーリズム創出会議」を立ち上げ、アウトドア観光の提案に対して上限1億円の補助金を新設するなど、県内の豊かな自然を体験してもらう観光促進に力を入れています。
23日は、この創出会議の一環で、事業者や有識者から意見を聞く会合が山口市のホテルで開かれ、村岡知事と大学教授など5人が参加しました。
この中で、観光予約サイトを運営する会社の社員は、繁忙期と閑散期の差が激しいアウトドア観光の課題を克服するため、親とともに平日に旅行した子どもたちを学校との連携によって欠席ではなく自主学習として扱うことで、平日の稼働を高めるというアイデアを出していました。
また、観光事業の運営会社の経営責任者は、国内に長く滞在するインバウンド需要を取り込むためには、山口県だけでなく周辺地域を含めてブランド化を行う必要があると指摘していました。
村岡知事は、「きょう出された事業者目線の話を参考に、山口の自然の良さを生かした観光をつくり上げていきたい」と話しています。