“近代日本経済の父” 渋沢栄一についての講演会 下関

「近代日本経済の父」と呼ばれる実業家・渋沢栄一についての講演会が下関市で行われ、現代に通じる渋沢の考え方が紹介されました。

講演を行ったのは、渋沢栄一の妹のやしゃごで、民間企業で経営戦略などを担当している澁澤久栄さんで、下関市の会場にはおよそ150人が集まりました。
渋沢栄一は、明治以降に数多くの企業の設立に関わったことで「近代日本経済の父」として知られていて、講演では、渋沢が時代の変化をいち早く読み取り、個人や一企業のためだけではなく国の利益につながるように取り組んだことが、大きな活躍につながったと紹介されました。
そのうえで講師の澁澤さんは、現代に置き換えてもインフラの整備や慈善事業など社会に貢献する活動への取り組みが、持続可能な開発目標=「SDGs」に通じるなどと説明しました。
講演を聞いた高校3年の女子生徒は、「多様な面で社会の発展に貢献していたと分かったので、社会のためにどのようなことができるかを意識して勉強に取り組みたい」と話していました。
講演した澁澤久栄さんは、「渋沢栄一の考え方を理解するだけでなく、実際の行動につなげてもらい、地域を変える力にしてほしい」と話していました。