JR美祢線利用促進へ外部有識者入れたワーキンググループ設置

記録的な大雨による被害で、山口県内で運転取りやめが続いているJR美祢線の利用促進を図る協議会の臨時総会が開かれ、路線が復旧したあとを見据えて外部の有識者を入れたワーキンググループを設置して利用促進の取り組みを検証していくことになりました。

JR美祢線は、ことし6月末から7月にかけての記録的な大雨で橋や線路が崩落するなどし、今も復旧の見通しは立たず、バスによる代行輸送が行われています。
こうした中、美祢線の利用促進を図る協議会が13日臨時総会を開き村岡知事や沿線の自治体の市長、それにJR西日本の職員などおよそ30人が出席しました。
はじめに村岡知事が「美祢線は利用者の減少傾向を食い止められていないので、復旧後の実効性のある利用促進策を検討していくことを提案したい」と述べました。
このあと協議会が今年度、行われる予定だった美祢線の100周年記念事業の実施を見送ったうえで、路線が復旧したあとを見据えて学識経験者など外部の有識者を入れたワーキンググループを設置し、これまでの利用促進の取り組みを検証していくことを報告し、了承されました。
「JR美祢線利用促進協議会」の会長を務める、美祢市の篠田市長は「美祢線は不通の状態が続いているが、外部の有識者を入れて利用促進の取り組みの客観的な検証を進めて、協議会として取り組むべきことをやっていきたい」と話していました。