山口県の公用車にセンチュリー「購入は違法ではない」判決確定

山口県が公用車に2000万円あまりをかけて高級車の「センチュリー」を購入したのは妥当かどうかが争われた裁判で、最高裁判所は6日までに原告の上告を退ける決定をし、「購入は違法ではない」として県の判断を認めた2審判決が確定しました。

山口県が3年前、公用車として高級車の「センチュリー」を2090万円かけて購入したことについて、県の元職員は違法な公金の支出だとして裁判を起こしました。
1審の山口地方裁判所は「購入の必要性の検討が不十分だった」などとして県に対し、村岡知事に購入費用の全額を請求するよう命じました。
一方、2審の広島高等裁判所は「皇室や外国の要人に県として最大限の敬意を示し、安心安全で確実な送迎を行うためという購入目的は相当で、違法ではない」などと指摘し、1審とは逆に元職員の訴えを退けました。
元職員は上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の渡邉惠理子裁判長は、6日までに上告を退ける決定をし、「購入は違法ではない」として県の判断を認めた2審判決が確定しました。
2審判決が確定したことについて山口県の村岡知事は「これまでの本県の主張が認められたものと考えている。今後も予算や事務事業の適切な執行に努めて参ります」とコメントしています。