介護老人保健施設のお年寄り 手縫いの雑巾を小学校に 下関

学校の清掃に役立ててもらおうと下関市の介護老人保健施設のお年寄りたちが、新型コロナの影響で外出する機会が減った際に手縫いした雑巾およそ300枚を小学校の子どもたちに贈りました。

4日、下関市豊北町の介護老人保健施設「ももとせ」のお年寄りなど4人が近くの豊北小学校を訪れました。
そして、「みんなで使ってください」とあいさつし、段ボールに入ったおよそ300枚の手縫いの雑巾を子どもたちに贈りました。
子どもたちは箱からチューリップや子どもの笑顔などが縫い取りされた雑巾を取り出し、「かわいい」などと言いあっていました。
そして、代表の6年生の女子児童が「心を込めて作ってくださった雑巾で精一杯掃除して学校をきれいにすることがお返しと思って頑張ります」とお礼を述べました。
施設によりますと、雑巾は新型コロナの影響で3年ほど前からお年寄りたちが外出する機会が減ったことから、室内で座ったままでもできる作業として作っていたということです。
雑巾を贈った森中アツコさん(99)は、「子どもたちの喜んでいる顔を見てうれしかったです」と話していました。