「瀬戸内色」の車両 8年ぶり復活へ JR山陽本線

JR西日本は、10月14日の「鉄道の日」に、旧国鉄時代に山陽本線を走っていたころの配色にした電車を8年ぶりに運転するのを前に、25日、下関市にあるJRの車両基地で塗装作業を行いました。

25日は、午前10時すぎから濃い黄色をした115系電車を旧国鉄時代の配色に塗り替える作業が行われました。
クリーム色の車体に瀬戸内海をイメージした青いラインが入る配色は、「瀬戸内色」と呼ばれ、旧国鉄時代の1982年からJR発足後の2015年まで、山口県内などで運転されていました。
作業は、現在の濃い黄色の塗装の上から車体全体をクリーム色に塗ったあと、最後に車体の横に青色のラインを入れる方法で、作業員はマスキングした車体にライン部分の青色の塗料を吹き付けていました。
そして、きれいに塗装された車両は、別の場所に移動して塗料を乾かしていました。
塗装作業は25日までで、JR西日本では、この電車を「鉄道の日」の10月14日の午前9時半に、下関駅を出発して岩国駅に向かう上りの普通電車として運転を始めることにしています。
JR西日本下関総合車両所の近藤和弥さんは「当時、乗っていた人は懐かしいと思うだろうし、初めての人は新鮮に感じると思います。10月14日から運行するのでこの車両に乗って、すてきな旅にしてほしい」と話していました。