山口銀行の元行員 1700万円余着服

田布施町にある山口銀行の支店に勤務していた行員が、顧客から預かった現金あわせて1700万円余りを着服していたことが分かり、山口銀行はこの行員を懲戒解雇の処分にしました。

懲戒解雇となったのは、山口銀行田布施支店で営業を担当していた30歳の元行員の男性です。
山口銀行を傘下に置く山口フィナンシャルグループによりますと、この行員は田布施支店に勤務していた去年8月からことし5月にかけて12の顧客から、口座を通さずに現金でお金を預かり、あわせて1722万円を着服していたということです。
このうち、11の顧客分の525万円は着服が発覚する前に元行員が弁済していましたが、残りの1197万円についてはことし7月、顧客からの問い合わせで発覚し、銀行がいったん立て替えたあと、元行員の親族が銀行に全て弁済しています。
元行員は着服を認めた上で、「競馬や競輪、借金の返済などに充てた」と話しているということです。
山口フィナンシャルグループは柳井警察署に相談するとともに、9月20日にこの行員を懲戒解雇の処分にしました。
山口フィナンシャルグループは「このような事態を招いたことを深く反省するとともに多大なご迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます」と謝罪した上で、内部管理体制の強化と再発防止に取り組むとしています。