「中間貯蔵施設」 住民グループが建設反対で知事に申し入れ

建設に向けた調査が進められている上関町の使用済み核燃料の中間貯蔵施設について、県内の5つの住民グループが、県として建設計画の受け入れに反対するよう村岡知事に申し入れを行いました。

申し入れを行ったのは、「上関原発を建てさせない祝島島民の会」など、県内の5つの住民グループのメンバーと、中間貯蔵施設の建設に反対する5人の県議会議員で、県産業労働部の鈴森和則理事に申し入れ書を手渡しました。
申し入れ書では、「中間貯蔵施設は、核燃料サイクル政策が破綻している状況を踏まえると、“最終”の貯蔵施設になる可能性が高い」とか、「長期にわたって安全に貯蔵できる保障がない」などとしたうえで、村岡知事に建設計画の受け入れに反対を表明することなどを求めています。
これに対して、鈴森理事は、「あくまで中間貯蔵施設の立地可能性の調査を上関町が了承した段階であり、そうした表明を行うことは考えておりません」と述べ、改めて文書でも回答するということです。
申し入れのあと、「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の清水敏保代表は、「この問題で住民どうしのつながりが分断されるのが一番悲しい。県にはもうちょっと親身に考えてもらいたい」と話していました。