JR西日本 歩行者に踏切で一時停止促すゲート 設置へ

警報機や遮断機がついていない踏切での事故を防ごうと、JR西日本中国統括本部は、歩行者に踏切前で一時停止を促す新たなゲートを開発し、今後、設置を進めていくことにしています。

JR西日本中国統括本部が新たに開発したのは、長さ2メートルの棒がついた踏切ゲートで、警報機や遮断機がついていない「第4種踏切」のうち、車両が通行できない場所に設置する計画です。
このゲートは、歩行者や自転車に乗る人などが踏切に入る際は棒を垂直に持ち上げる必要があるため、一時停止や左右の安全確認を促す効果が期待できるということです。
去年、山口県内を走る宇部線の「第4種踏切」で、およそ1か月間、試験を行った結果、踏切前で一時停止した人の割合は、ゲートの設置前が4割だったのに対し、設置後は9割になったということです。
JR西日本によりますと、中国地方5県には車両が通行できない「第4種踏切」がおよそ200か所あるということで、対策を進めることにしていて、この踏切ゲートについては、今年度はおよそ25か所、来年度はおよそ40か所に設置する計画です。