県産農林水産物の輸出拡大へ 関係者が交流・連携する大会

山口県産の農林水産物などの輸出拡大に向けて、山口市で輸出業者などを集めた大会が開かれました。

山口市で開かれた大会は県産の農林水産物や加工品の輸出拡大に向けて、関係者の交流や連携を進めようと県などが開き、食品や物流といった輸出に関わる事業者などおよそ150人が集まりました。
大会でははじめに、県農林水産部の三坂啓司部長が国内の市場が縮小する中、輸出の拡大は不可欠であるとした上で、「この大会で相互の交流を深め、輸出拡大につなげる機会として最大限に活用してほしい」と挨拶しました。
続いて村岡知事が県内からの輸出品のおよそ9割が加工品で、そのうち4割あまりが日本酒であることや山口の農林水産物は品質に優れているものの、生産量が少ないという課題があることなどを説明しました。
このあと台湾やシンガポール、それにベトナムの業者とオンラインで結んでワークショップが行われ、シンガポールは高所得者が多いものの、価格に納得感がないと受け入れられないなど、それぞれのマーケットの特徴を紹介していました。
県ぶちうまやまぐち推進課の谷岡良二課長は「農林水産物の加工品を中心に、東アジアやASEANといった地域への輸出を事業者の協力も得ながら進めていきたい」と話していました。