酒かすをエサに養殖 山口市で“ほろ酔いあゆ”の限定販売

山口県が誇る日本酒の酒かすをエサに育てた県のブランド養殖魚、「ほろ酔いあゆ」が山口市の祭りで限定販売され、訪れた人たちが次々と買い求めていました。

山口市で開かれた地元漁協の祭りの会場に並んだのは、山口県が誇る日本酒の酒かすをエサに使ったことから、「ほろ酔いあゆ」と名付けられたブランドの養殖魚です。
県は、これまで、同様の手法でサバとウマヅラハギをブランド化していて、第3弾となる今回のアユは、1000尾限定で初めて販売され、訪れた人たちが次々と購入していました。
「ほろ酔いあゆ」は、エサの中に酒かすを10%以上混ぜて10日以上与えることやエサやりから1週間以内に出荷することなどが義務づけられ、甘みがあり、酒かす由来の成分で、臭みが抑えられているのが特徴です。
ことしの販売は、今回かぎりですが、県では、来年夏以降に本格的な販売を始めたいとしています。
宇部市から家族で訪れた小学6年生の男の子は「酒かすで育てられたアユは、初めて食べるので、楽しみです」と話していました。
県水産振興課の久村悠貴主任は「今後、お客さんの反応を見ながら生産数を増やし、色々な場所で販売をして、県を代表する養殖魚の一つにしたい」と話していました。