土木工事を省力化へ 建設用3Dプリンター県内で初公開 下関

土木工事の省力化につなげようと、3Dプリンターで建設資材を製造する過程を公開する見学会が、山口県内でははじめて下関市で開かれました。

この見学会は、下関市に本社がある建設会社などが開き、国土交通省や自治体の関係者などおよそ30人が参加しました。
はじめに建設用3Dプリンターを開発したメーカーの担当者が特徴について、これまで必要だったコンクリートを流し込む型枠が必要なく、工期短縮や人手不足の解消、それに型枠の材料の減量化につながると説明しました。
そして、3Dプリンターを実際に使って、水があふれ出すのを防ぐために側溝どうしの合流点や分岐点に設置される縦・横・高さ1メートルほどの「集水ます」が作られ、参加した人たちは、機械が1センチずつの厚さでモルタルを積み重ねていく製造過程を見学しました。
8日作った資材は、現在、行われている国道2号線の交差点の側溝改良工事の現場で使われる予定だということです。
参加した県下関土木建築事務所の職員は、「プリンターを使うことによって今まで難しかった時間の短縮や省人化が可能で、使い方によってはかなり効果があると感じた」と話していました。