農家の人たち対象 鳥獣被害対策でわなの研修会 下関

野生動物による農林作物への被害が後を絶たず、高齢化などでハンターが減っていることから、農家の人たちにも狩猟方法などを知ってもらうための野生動物を捕獲するわなの研修会が、下関市で開かれました。

下関市の吉田足河内地区では、独自に鳥獣被害対策の総合計画を策定し、今年度から対策に取り組み、5日に開かれた研修会には、農業法人で働く人や自治会の関係者などおよそ20人が参加しました。
はじめに、県下関農林事務所の職員が、狩猟の基礎知識を説明し、狩猟できる鳥獣はイノシシやニホンジカなど46種類で、「狩猟者登録」や「有害鳥獣捕獲許可」が必要だなどと説明しました。
続いて、県農林総合技術センターの専門研究員が、鉄製で中にえさを置いて誘い込む「囲いわな」について説明し、効率よく捕獲するには、わなの周りにはエサになるものがない状態で設置することや、捕獲は猟友会任せではなく、農地は自分で守るという気構えが必要だなどと話していました。
研修会に参加した農家の80代の男性は、「農家と猟友会が一緒になって、鳥獣害防止に取り組むことがとても重要だということが、いちばん勉強になりました」と話していました。