企業経営者など 人材確保のノウハウ学ぶセミナー 宇部

地方の働き手不足が進むなか、企業の経営者などに人材確保のノウハウを学んでもらうセミナーが宇部市で開かれ、働き方改革のコンサルタントは、労働環境を見直すことが重要だと訴えました。

「なぜあの会社は人が集まり、辞めないのか」と題したセミナーは、働き手不足を解決するヒントにしてもらおうと宇部市が開き、オンラインも含めて、市内の中小企業52社の経営者や採用担当者およそ70人が参加しました。
講師は、働き方改革のコンサルタントで、いわゆる「ブラック企業」の問題に詳しい新田龍さんが務め、厚生労働省の調査では、長年にわたって、人間関係や、仕事内容、労働条件の3つが離職理由の上位になっていることを紹介しました。
そのうえで、新田さんは、「休日の確保など、若手社員の就労意識はこの10年で大きく変わってきている」として、ワーク・ライフ・バランスを確保するとともに、社内のコミュニケーションを活性化するなど、従業員が働きやすく自慢できるような「いい会社」になることが、人手の確保には重要だとアドバイスしていました。
参加した運送会社の経営者は、「私たちの業界は特に人手不足に不安を感じているので、ドライバーの仕事を選び続けてもらえるように、きょうのセミナーをいかしたい」と話していました。