部活動の地域移行 教職員の3人に2人 “関わりたくない”

中学校の部活動を地元のスポーツクラブなどに任せる「地域移行」について、山口市教育委員会が行ったアンケート調査で、教職員の3人に2人が、移行後は部活動に関わりたくないと回答していることが分かりました。

国は、教員の働き方改革の一環として、公立中学校の休日の部活動を地域のスポーツクラブなどに段階的に移行しようとしていて、県内でも一部の自治体で試験的に始まっています。
こうしたなか、山口市教育委員会は、ことし5月から6月にかけて地域移行に関するアンケート調査を行い、このうち中学校の教職員497人のうち314人から回答がありました。
「地域移行後も部活動に関わりたいと思うか」との設問では、66パーセントにあたる207人が「報酬が支払われても関わりたくない」と回答しました。
一方で、報酬が支払われ専門種目が指導できるなら関わりたいと答えた人は17パーセントの53人、無償でも専門種目が指導できるなら関わりたいと答えた人は6パーセントの20人でした。
山口市教育委員会学校教育課は、「思った以上に関わりたくないとの回答が多く、現場が負担に思っている実態が浮き彫りになった。市としては、今年度中に地域移行の具体的な方針を決定したい」としています。