上関町に使用済み核燃料「中間貯蔵施設」 建設反対派が講演会

上関町で、使用済み核燃料を一時保管する「中間貯蔵施設」の建設に向けた調査が進められる中、反対派の議員などによる講演会が町内で開かれました。

この講演会は、「『上関原発』建設計画に反対する2市4町議会議員連盟」が開いたもので、住民などおよそ450人が参加しました。
講演会では、脱原発の立場をとる「原子力資料情報室」の伴英幸共同代表が講演し、中間貯蔵には使用済み核燃料を保管する建物に加えて、港湾設備や専用の道路も必要なため、森林の伐採など大規模な環境破壊が避けられないと考えていると述べました。
また、施設の周辺では、少量の放射線に被ばくする可能性があり、噴火や地震などで施設が被害を受けるリスクもあると指摘しました。
参加した町内の70代の男性は「核燃料サイクルが確立していないため、中間貯蔵と言いながらいつまで貯蔵するのか分からないので反対だ」と話していました。
また、山口市の60代の男性は「福井県から使用済み核燃料が運ばれるということは、そのほかの自治体にも危険が及ぶ可能性があるので、上関町だけの問題ではないと思う」と話していました。