建設現場の人手確保 女性を対象に説明会 下関

土木や建設業の現場での人手を確保しようと、下関市の道路の建設現場で、女性を対象に仕事への理解を深めてもらうための説明会が開かれました。

この見学会は、人手不足が深刻化していて、女性の働き手の割合が低い土木や建設業への理解を深めてもらおうと、山口県が毎年開いています。
24日は、周南市の徳山商工高校の生徒などおよそ40人の女性が、下関市で建設が進む「俵山・豊田道路」の掘削工事と橋梁建設の現場を訪れました。
このうち、掘削工事の現場では、参加者は担当者から、GPSとドローンの映像情報を基に、コンピューターで建設機械を動かすなど、ICT=情報通信技術を使った作業が主流になっていると説明を受けました。
また、橋梁の建設現場では、橋梁の完成した様子を3次元の映像にしたり、3Dプリンターを使って立体に出力したりして確認することも教わりました。
高校3年の女子生徒は、「自分たちが将来、働くかもしれない現場を見ることができたのは、進路選択のうえで重要でとても貴重な経験でした」と話していました。
県土木建築部の藤井将志監理課長は、「昔は3K職場と敬遠されがちでしたが、ICTや3Dを使って環境が変わっていることを女性にも知ってもらい、興味を持ってほしい」と話していました。