修理中の蒸気機関車「D51」 点検のため新山口駅に

JR山口線の人気観光列車、「SLやまぐち号」をけん引して人気を集めている蒸気機関車「D51」は、故障のため修理されていましたが、県内での点検のためことし初めて山口市に戻ってきました。

「デゴイチ」の愛称で親しまれる蒸気機関車「D51」は、JR山口線で山口市の新山口駅と島根県の津和野駅の区間を走る「SLやまぐち号」をけん引し人気を集めていますが、去年5月、石炭や水を積む「炭水車」が故障し、京都で修理が行われています。
この「D51」が、県内での点検のため、けん引されながら、ことし初めてJR新山口駅に姿を見せました。
久しぶりの帰還とあって、駅のホームには、熱心な鉄道ファンや親子連れなどが集まり、到着から車庫に移動するまでの「D51」の姿をカメラに収めていました。
現在、山口線の観光列車は、ディーゼル機関車がけん引する「DLやまぐち号」が運行されていますが、「SLやまぐち号」の再開に向けて、「D51」は今後、県内で点検を行います。
宇部市の高校生で鉄道ファンの西岡智之さんは、「SLの煙のにおいが恋しかったので、迫力があって力強いデゴイチが戻ってきてうれしい。再開を期待しています」と話していました。