「沖合底引き網漁船」の出港式 下関

日本海での沖合底引き網漁が、16日に解禁されるのを前に、下関市の漁港で、漁の安全と大漁を願う出港式が行われました。

下関漁港で行われた出港式には、沖合底引き網漁船の乗組員やその家族など、およそ400人が集まりました。
はじめに、山口県以東機船底曳網漁協の宮本洋平組合長が、「燃料高騰や乗組員不足など非常に深刻な課題はあるが、今の時代にあった資源管理やICT技術を活用した次世代型漁船への転換は私たちの最大の使命と自覚し、一歩ずつ前進していきたい」とあいさつしました。
岸壁では、乗組員たちが家族や仲間と写真を撮影したり、談笑したりしながらしばらくの別れを惜しんでいました。
乗組員の男性は、「漁が始まるのが楽しみです。家族と会えないのはさみしいが、水揚げ日本一を目指します」と話していました。
そして、家族たちが手を振って見送るなか、大漁旗を掲げた10隻の漁船が、汽笛を鳴らしながら、萩市の見島沖合から長崎県の対馬周辺の日本海の漁場に向けて次々と出港していきました。
沖合底引き網漁は、16日午前0時に解禁され、下関が水揚げ量日本一を誇るアンコウのほか、アカムツやタイなどを狙い、2隻が一組になって網を引きます。
漁は来年5月まで行われ、船団では、昨シーズンを上回る3500トンの水揚げを目指しています。