中間貯蔵施設 議員向けの説明会 抗議活動受け中止

上関町で使用済み核燃料を一時保管する「中間貯蔵施設」の建設に向けて調査を行う意向を示している中国電力は14日、役場で議員向けの説明会を開く予定でしたが、住民などの抗議活動を受けて、説明会は中止になりました。

中国電力は8月2日に、使用済み核燃料を一時保管する「中間貯蔵施設」の建設に向けた調査を、関西電力と共同で上関町にある中国電力の敷地内で行う意向を明らかにし、14日は町議会からの要請で午前9時から議員向けの説明会を行う予定でした。
しかし、役場の前には1時間ほど前から反対派の住民など30人ほどが集まり、「核のゴミはいらない」などと抗議活動を行いました。
このため説明に訪れた中国電力の幹部らが役場に入れない状態が20分ほど続き、熱中症のリスクなどを考えた岩木和美議長が説明会を中止することを決めました。
岩木議長は「議員から説明が足りないという話を受けて説明会の場を設けたのに反対派の議員は欠席し、住民の抗議で中止という結果になったのは残念だ」と述べました。
中国電力の上関原子力発電所準備事務所は「説明ができなかったことは残念に思う。引き続きご要請があれば対応したい」とコメントしています。