次世代エネルギー水素 山口県が関連製品開発中の企業に補助金

脱炭素化に向けた次世代のエネルギーとして、水素が注目される中、山口県は、水素関連製品の開発に取り組む県内の5つの企業に補助金を出すことを決めました。

山口県は、成長が見込まれる水素関連製品の研究開発や事業化を促そうと、県内の中小企業に、今年度から補助金を出すことになりました。
500万円を上限に、開発費用など3分の2を補助するもので、今年度は、水を電気分解して水素を作る「水電解装置」の部品開発などに取り組む山口市と光市、下関市、周南市、それに防府市の5つの企業が選ばれました。
このうち水電解装置に使われる電源を製造する山口市の企業は、取引先からの要望を受けて、これまでの製品のサイズを10%ほど小型化しようと取り組んでいるということです。
また、ボイラーを製造する下関市の企業は、これまで主力だった灯油を燃焼させる製品から水素向けのボイラーの量産に向けて開発を進めています。
この企業で、水素機器開発の責任者を務める宮川清彦さんは「自治体の実証事業の増加など、水素のニーズが高まっていると感じている。必要とされる製品を作っていきたい」と話しています。