涼をとる動物たちが人気 宇部市の「ときわ動物園」

厳しい暑さが続く中、宇部市の「ときわ動物園」では、サルが冷たい氷のおやつに体をこすりつけたりするなど、動物たちが愛らしく涼をとる姿が来園者の人気を集めています。

宇部市の「ときわ動物園」では木や草が生い茂る自然に近い環境が再現され、40種類およそ230匹の動物が飼育されています。
熱帯地域に生息する動物たちも多く、冷たい土の上に寝そべったり、木陰で風に当たったりしておのおの、うだるような暑さをしのいでいます。
このうち、南米のアマゾン川流域などに生息する「フサオマキザル」には、おやつにリンゴが入った氷が与えられ、サルたちは氷をなめたり体にこすりつけたりして涼を取っていました。
また、6月、毛刈りを済ませてひとまわりスリムになったアルパカの「ソニア」と「アルバ」の姉妹は、飼育員がホースを持って現れると駆けつけるように近寄って、気持ちよさそうに水をかけてもらっていました。
動物園には、来園者の熱中症予防のため水を霧状に噴射して周囲の気温を下げる装置が設けられていて、訪れた人たちは装置の下で時折、涼みながら散策を楽しんでいました。
「ときわ動物園」の多々良成紀園長は「動物たちがどんな工夫をしながら暑い夏をしのいでいるのか観察してほしいです」と話しています。