若い世代の事業承継学ぶ 若手女性経営者の講演会 山口

若い世代の事業承継の可能性を知ってもらおうと、20代前半で老舗かまぼこ店の社長となった若手女性経営者の講演会が、山口市で開かれました。

この講演会は、県中小企業団体中央会の主催で開かれ、県内の企業の経営者や金融機関の担当者など30人余りが参加しました。
講師を務めたのは、24歳の若さで100年以上続く福岡県の老舗かまぼこ店の4代目社長になった林田茉友さんです。
林田さんは、大学でベンチャー企業論を学んでいた時に、当時、休業していたかまぼこ店の経営者と出会いました。
会社の存続のために奮闘して3年半ぶりの事業の再開につなげ、その功績を買われて社長に就任したということです。
林田さんは、食品添加物を一切使わないこだわりのかまぼこ作りに感銘を受けたことが、この会社に興味を持ったきっかけだったと話したうえで、「どんなに小さな企業でもすばらしいと思ってくれる人が必ずいる」と強調しました。
また、林田さんは、社長に就任してから、会社のロゴマークや商品パッケージを見直し、主体だった店頭販売をネット通販に切り替えたということで、若い人たちの発想によって新たなビジネス展開につながる可能性があると訴えました。
林田さんは、「事業承継に関心を持っている若い人は多い。やりがいもあるので事業承継について前向きに考えてほしい」と話していました。