JR西日本 美祢線と山陰本線の被害調査 終了見通し立たず

大雨による被害で運転を取り止めている山口県内の美祢線と山陰本線について、JR西日本中国統括本部の藏原本部長は、被害の調査が広範囲に及び時間がかかることから、調査を終える見通しは立っていないことを明らかにしました。

先月(6月)末から今月(7月)1日にかけての大雨では、山口県内のJRで橋脚や線路が崩落するなどの被害が出て、美祢線は、山陽小野田市の厚狭駅と長門市の長門市駅の間の全線で、山陰本線は、長門市駅と下関市の小串駅の間で運転を取り止めています。
これについて、JR西日本中国統括本部の藏原潮本部長は、20日、広島市内で開かれた記者会見で、「広範囲で被害を受けていて、被害の全容を確実に抑えていくことが一番大切だ。調査にはかなりの時間を要するのではないか」と述べ、調査を終える見通しは立っていないとしました。
一方、山口県の村岡知事が、美祢線をめぐって、復旧と路線のあり方は分けて考えるべきだとして、一刻も早い復旧を求めていることについて、藏原本部長は、「とにかく線区全体にわたる詳細な調査をしないままでは、今後のことについて申し上げることはできない」と述べました。