大雨被害のJR美祢線 村岡知事 “復旧と存廃の議論は別”

赤字を理由に路線の廃止が検討されるなか、大雨によって橋と線路が崩落したJR美祢線をめぐり、山口県の村岡知事は、復旧と路線のあり方については分けて考えるべきだとして、一刻も早い復旧をJR西日本に求めていく考えを示しました。

JR美祢線は、先月(6月)末から今月(7月)1日にかけての記録的な大雨で、橋と線路が崩落して運転見合わせが続き、バスによる代行輸送が行われていますが、復旧の見通しは立っていません。
これについて、山口県の村岡知事は、定例の記者会見で、「JR美祢線は市民にとって日常生活に欠かせないもので、県にとっても山陰と山陽をつなぐ重要な路線だ」と述べました。
そのうえで、被災したのは全区間の内、1%にも満たないとして、「被災をきっかけに路線のあり方を議論するのは行き過ぎだ」と指摘し、復旧と路線のあり方については分けて考えるべきだと強調したうえで、一刻も早い復旧をJR西日本に求めていく考えを示しました。
また、復旧費用の一部を県が負担する可能性について問われたのに対し、村岡知事は、「まずはJRが調査をして復旧について決めることが前提で、協力の要請があればしっかり受け止めて、よく検討していきたい」と述べました。