下関市豊北町の水道 浄水施設の機能復旧で飲用制限が解除

先月(6月)30日からの大雨で、下関市豊北町にある浄水池に土砂が混じった水が流れ込み、周辺のおよそ1470世帯で水道水が飲めなくなっていましたが、浄水施設の機能が復旧したことから、13日正午に制限が解除されました。

下関市豊北町では、先月30日からの大雨で町内を流れる粟野川から水があふれ、土砂が混じった水が、沿岸の小河内水源地の浄水池に流れ込みました。
この影響で、角島地区と粟野地区の全域、それに、神田地区と阿川地区の一部の合わせておよそ1470世帯で一時断水になり、配水が再開したあとも、採取した浄水処理前の水から大腸菌などが検出されたため、飲み水としての利用が制限されていました。
下関市によりますと、浸水で故障した紫外線を照射して水を殺菌する装置の代わりに、水を膜でろ過する装置を導入し、安全に飲めるようになったということで、13日正午から飲み水としての利用が可能になりました。
これを受けて、町内5か所で行っていた給水も、午後1時で終了しました。
下関市上下水道局は、「全くもって安全な蛇口から飲める水が出るので、住民の方には、今後、安心して利用してほしい」としています。
飲み水として利用が制限されていた神田地区のリゾートホテルでは、この期間中、客が飲む水や歯磨きに使う水、それに、料理に使う水などは、すべてペットボトルの水を購入してまかなっていたということです。
ホテルでは、念のために13日いっぱいはペットボトルの水を使うこととし、14日から、水道水を利用するということです。
ホテル西長門リゾートの庄司隆治総支配人は、「お客様の安心安全を確保しないといけないと、ペットボトルの水でしのぎましたが、飲用制限は長く感じました。見通しがついて大変ありがたい。これからシーズンなのでしっかりと挽回していきたい」と話していました。