海上保安大学校に配備 大型練習船の進水式 下関市の造船所

海上保安官の幹部候補生を養成する海上保安大学校に配備される大型練習船の進水式が、4日、下関市の造船所で行われました。

下関市にある三菱重工下関造船所で行われた進水式には、海上保安庁や造船所の関係者らおよそ20人が出席し、はじめに、練習船の名前は、海上保安大学校が広島にあることにちなんで、「いつくしま」と命名されました。
そして、船につながったロープが切られると、練習船はゆっくりと動き出してドックから海へと進水していきました。
「いつくしま」は、全長およそ134メートル、総トン数がおよそ5500トンと、従来の練習船の2倍近くの大きさで、実習生が操だなどを学ぶ船橋や講義を受けるための教室が設けられています。
船は、来年度中に海上保安庁に引き渡され、海上保安大学校で、学生が日本や世界をめぐりながら、航海術など海上保安官として必要な技術を学ぶということです。
第七管区海上保安本部の宮本伸二本部長は、「海上保安庁の将来を担う幹部候補生の実習効果が上がると期待している。海上保安能力の向上につなげることで、国民の皆様の安心・安全に寄与したい」と話しています。